7年前のWindows7機の処分に困って開発用途にUbuntuを入れてみたところ、あまりの快適さに感動。Windowsが動いてた時のあのモッサリ感はいったいなんだのだろう。。。
中古PCの再利用がもっと進むといいな。「Web開発」などに特化してチューニングすれば、7〜8年前の業務用PCも教育・学習用途でまだまだフル稼働できるだけのポテンシャルを持っていると感じました。Linuxってすごいなぁ。
WebプログラミングのためにいきなりMacBook Proとか買おうとしてる人に勧めたい!お高いMacでも数万のUbuntuでも、できあがる成果物は一緒ですからね。
Ubuntuを入れるためにやったこと
元々のPCスペック
- チップセット:インテル H81
- CPU:Celeron G1840 2.8 GHz
- メモリ:4GB
- ビデオ:インテル HD グラフィックス
- ドライブ:スーパーマルチドライブ
- HDD:500GB
- USB3.0対応
Ubuntuを入れるためにやったことは、メモリ増やして(4GB→8GBにアップグレード)、HDD→SSDに変えただけ。
CPUの換装などはしてません。
メモリもSSDも手持ちを流用したので出費は0円。買ったとしても2万円以内(ヤフオクなどで”OS無しPC”を探せば、5,000円程度でCore-i5機が手に入りますが、、、私なら、あえてこのレベルの中古PC入手するならこんな感じの省スペース&省電力のキューブPC買うかなぁ。安いし^^)。
あとは、下記の親切な記事に沿ってUbuntu 20.04 LTS 日本語版をインストール。時間はかかりましたが、つまづく工程もなく思いの外すんなりUbuntu PCが稼働しました。
LFI:Ubuntu 20.04 LTSインストールガイド【スクリーンショットつき解説】
やっぱりIntel系のCPUは強いね〜。
所感としては「SSDは必須」で、CPUはceleron G1840ながらブラウザ動作も快適、VSCodeでのエディットも快適そのものでした。世代交代は進んでも、デスクトップ用CPUの本領発揮といったところでしょうか。
このPCをWindows10にアップグレードしたときは残念な動作速度で「やっぱPCは最新じゃないと仕事にならん」と思ったものですが、Ubuntuでの激変を目の当たりにし考えが変わりました。
復活したWin7機はWebプログラミング用途に最適だった
Ubuntu PCとして復活した7年前のWin7機は、Webプログラミング向きだと感じました。「Webサービスを作りたい」という思いでプログラミングを学ぶような方に相性が良いでしょうね。
- Ubuntu
- VSCode
- Chrome
上記のOSも開発に必要なアプリも無料で公式版が手に入りますし、Navicatなどのデータベースを扱うプログラマー御用達アプリも有償ですがちゃんとLinux版があり、Ubuntuへのインストールができました。(評価版でテスト済)
Ubuntu(Linux)なのでPHPも入るし、Nodeも入るし、Gitも入るし、MariaDBも入る。LaravelやDjangoなどWebフレームワークを使った開発にうってつけのマシンなのです。
ただ、スペック的にDocker入れて、たくさんのコンテナ立てて、、、といった使い方はちょっと重荷かもしれません。メモリを上げればDockerもサクサクかもわかりませんが。
いきなりMacBook Proとか買えない人に
昨今のプログラミングブームにおいて、学習のためのハイエンドPCを購入する初心者が増えているそうです。
お金に余裕の在る方は、モチベーションUPのためにも最新PCを買って学習すればいいと思いますが、
辞めちゃうかもしれないし・・・お金をかけたくない
みたいな方には、中古PCのLinux機としての利活用は「PC操作の快適性を落とさず、お手頃なプログラミング用PC」を手に入れる一手かなと思います。
家で使う分にはゴツい中古PCを人に見られる心配も無いし、キーボードやディスプレイはそこそこのものを買って、PC本体は机の下にでも置けば、オサレな開発空間のできあがり。
「辞めちゃうかもしれないから」と4〜5万のWindowsエントリーモデル買うよりは、Ubuntuマシン構築した方がよっぽどコスパ高いと感じました。
メルカリにずらっと並んだ新しめのMacBookを見るたびに「あぁこの人もプログラミングに挫折して売っちゃうのかしら?」と思うのです。
Macに20万かけるか、7万くらいのUbuntuで快適にプログラミング始めるか・・・あなたはどっち?
「UbuntuでWebプログラミング始めたいんだけど・・・」という方いましたら相談に乗れると思いますよ^^
プログラミング教室にも利活用できる
プログラミング教室の運用のため、生徒ひとりひとりにMacを揃える・・・みたいな莫大な初期投資をするより、中古PCのり活用で教室の月額費用を抑えたほうがよっぽど生徒さんのためかと。
冒頭でも述べましたが「お高いMacでも数万のUbuntuでも、できあがる成果物は一緒」ですからね。
高性能なGPUを必要とするAI学習などの分野だと、何年も前のPC引っ張り出してきてもキツいと思いますが、Web開発に特化した教室なら全然ありかと思いました。
WebはLinuxとは切っても切れないので、サーバーもLinux、開発もLinuxという清い構成でプログラミングをスタートするっていうのも、ある意味妥当なのかもしれません。
我が子が「プログラミングやりたい!」と言い出したら、間違いなく中古PCのリストアですね^^
Linuxは敷居が高い?
Linuxは敷居が高い
という声を未だに聞きますが、これだけ情報あふれる社会では大抵のやりたいことはネットでみつかります。
開発用途に特化したPCとして準備するならLinuxで十分かと思います。”windowsなどと操作方法が特段変わる” ということもないので、Ubuntu・Linuxを「こういうものだ」と思って使えば、『Linuxで開発してます!』は割と強みになるかと。
教育用途に作られたラズパイだってLinuxですが、これだけ全世界に普及しましたよね。
ただ、「WindowsやMacとのデータ/ファイルのやりとりに困る」といった側面はあるため、普段使いのPCをLinux機にするのは厳しいかもしれませんね。私も普段はMacです。
さいごに
Ubuntuは使える!数年前のPCも使える!!(用途は限られますが)という意識をもっと広めていきたいですね。
私も自分で試してみるまで、「7年も前のPCなんてお払い箱だよな」と思ってました。
『古いPCは遅い』という自分の中の常識がひっくり返り、選択肢が増えました。めでたしめでたし^^
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