2020年から始まる小学校でのプログラミング教育。自身の職業柄(製造業エンジニア)、小学生からプログラミングを始める事には大いに賛成であります。聞けば大学の入試でもプログラミングが評価される学校もあるというではありませんか。「得意を活かせる」そんな土壌が整いつつあるようです。大学入試は我が子たちには先の話ですが、勢い余って調べてみました。
プログラミングで入試が免除される!?そんな大学あるの?
大学入試も色んな形式があるのですね。私の現役時代は飛び級が始まるかどうかの時代でした。私自身は大学には行っていませんが、子どもが希望すれば大学には行かせてあげたいなと考えています。
冒頭で紹介した「プログラミングで大学入試免除!?」とはAO入試という種類の入学方法のひとつのようです。AO入試とは下記の引用の通り。
AO入試とは大学の入試方法のひとつ。大学の入学管理局による選考基準に基づいて、学力試験を課さず、高等学校における成績や小論文、面接などで人物を評価し、入学の可否を判断する選抜制度。米国で経費節減と効率性を目的として制定され、日本では1990年に慶應義塾大学が導入し、各大学に拡充している。引用: ウィキペディア
数・理・英・国のように、一般に幅広く能力を問うより、ひとつの突出した能力を入試の1つとして扱う内容なんですね。自己推薦に似た形式でしょうか。私の調べたところでは、下記の大学でプログラミングによる飛び級やAO入試、またはそれに近い形式の評価を実施していました。子ども達が大きくなるころには、もっとたくさんの大学でプログラミングによる入試が実施されているでしょうね。
自分の特色を生かして大学に行けるチャンスが広がってきています。国・数・英とまんべんなく点数を取っていく方法以外にも、大学で学ぶことができる時代になりつつあるのですね。また、大学入学共通テストにプログラミングなどの情報科目を導入する方針も示されました。
[st-cmemo fontawesome=”fa-external-link” iconcolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#fafafa” color=”#757575″ iconsize=”100″]文部科学省:大学入学者選抜改革について[/st-cmemo]
吸収力と適応力のすばらしい子どもたち。プログラミングを始めるなら今!
子を持つ親なら、誰しも子どもたちの可能性には日々驚いていることでしょう。吸収力の早さ、好きなものを見つけた時の集中力、新しい環境への適応力、どれをとっても目を見張るものばかりです。
このような成長の過渡期にプログラミングに触れておけば、将来どんな影響が出るのでしょう?子どもは、パソコンを買い与えて放っておけばプログラミングができるようになることはありません。やはり、教える人・教える環境が無ければ0が1になることはありません。
子供向けのプログラミング学習サイトや書籍が随分出てきましたので紹介します。3歳から毎日パソコン漬けになっても怖いので、我が家ではプログラミングをスタートする年齢は10歳前後と決めています。それまでは野山を駆けていてほしいです。
子どものうちからプログラミングに触れておくことはメリットも多い
経営者が経営視点を変えるためにプログラミングや絵画を習う時代です。プログラミングからは”論理的思考”を、絵画からはデザイン思考を学び、経営に取り入れるそうです。
今まで通りの「過去を踏襲する」経営スタイルでは、立ち行かなかくなっているんですね。難しい時代ともいえまずが、それを乗り越えるのがプログラミングやデザインであることは、希望が持てます。なにせ、プログラミングもデザインも学習すればだれにでもできるからです。特殊能力ではありません。
プログラミングというと、ソフトウェアを組んだり、ウェブサービスを立ち上げる事ばかりがクローズアップされます。しかしながら、プログラミングを学ぶ極意は「ものごとを順序立てて考える力を養えること」です。論理的思考のひとつ「プログラミング思考」という考え方ですね。この考え方が必要とされている現状は、私が説明するまでも無いでしょう。たくさんの書籍も発売されています。
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プログラミングが子どもに絶対必要とは思いませんが、子どもの視野を広げ、活躍の場を世界に広げる技術として、一度は取り組んでみて欲しいなと思います。やってみて合わないと思えば、他の「得意」を伸ばせばよいだけですから。
プログラミングで大学に入れるのは素晴らしいが、知識が偏るのは心配
プログラミングで大学に入れる!!
となると、プログラミングばかりやる子が出てこないかという心配があります。プログラミングが出来ても、世の中を渡って行けるわけではありません。会社ではプログラマーとして通用しても、社会人として必要な知識はプログラミング以外のことがほとんどです。
我が子たちが大学入試を迎えるころには、IT人材は50万人不足とも80人万人不足ともいわれています。そうなると、将来を考えて、子どもにプログラミングを強制する家庭も出てくるかもしれません。子どもの意志そっちのけで。
確かにプログラミングには世界を変えるほどの力があります。私もそう信じています。しかし、プログラミングを学ぶことと、他の勉強をしなくても良い事とは別の話。やはり、人間らしく生きていくうえでの必要な知識はまんべんなく吸収してほしいものです。品行方正な完璧人間になってほしいわけではありませんが、人間らしく生き、他者を思いやれる大人になってほしいと願っています。
さいごに
大学に入れたいからと言って好きでもないプログラミングをさせるのは、親のエゴであり子どもの為になりません。子どもの「好き」を伸ばしてあげるのが親の務め。子どもがプログラミングなどのIT関係好きそうだな、と思った時に、将来の大学受験を見越してプログラミング能力を伸ばしてあげるのが大切です。親が子どもにしてあげられることと言えば、環境を用意してあげることくらいですからね。
私も自分の子どもの興味を注意深く観察しているところです。さてさて、我が家の子ども達は将来どんな職業につくのやら。楽しみであり、心配でもあります。
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