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【人型ロボット】製造業のロボット化は全自動だけが最適解ではない

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私は仕事柄ロボットセミナー、IoT関連セミナー、AIセミナーによく参加します。日本の製造業ではAI+IT(いわゆるAIT)やロボット化がブームであり急務です。中小の製造業も例外ではなく、親会社やグループ会社の圧力に負けて、渋々IoT化やロボット化に乗り出す企業も増えていることでしょう。

大量生産ラインでは作業工程にロボットを取り入れても採算が合うかもしれません。しかし、生産の少ない多品種少量生産ラインではいつまでも人による作業しか方法は無いのでしょうか?

人型ロボットが中小の製造業の救世主となるか!?

私自身、ロボットを入れるのならラインを全自動化し、エリアセンサーを付けて完全に人とロボットを区分けするしか無いという考えでした。しかし、色んなロボットセミナーに参加してみると、必ずしもラインを全自動化しなくてもロボットを応用できる可能性があることが分かりました。

カワダロボティクスの人型ロボットNEXTAGE

人型ロボットというのは、双腕で人間の腰から上を模したロボットです。従来、ロボットはX-Yの直行的な動きをするロボットが一番精度が高く、繰り返し性に優れているため、人を模した多関節ロボットは、精度の面で限界が叫ばれていました。

しかし、カワダロボティクスのNEXTAGEは、パートナーとしてのロボットいうなれば「人に置き換わるロボット」というコンセプトで開発されています。実際にセミナーで実機を見てまいりましたが、動作精度には目を見張るものがありました。本当に、人の作業をそのまま引き継ぐことができるロボットが、すでに動き出しているんですね!

精度が良いということは、人の作業場所にそのままロボットが入れるということになります。この考え方は画期的です。通常、ロボットは人との共存が難しいため、エリアセンサーなどの取り付けが義務化されています。ロボットのパワーで人が危険にさらされるからです。協働ロボット・協調動作と言われるロボットは、ロボット同士が協調し合うロボットです。人との仕事のシェアは難しいとされてきました。

カワダ製NEXTAGEは、各関節のモータの出力を押さえ、サービス業向けのロボットのようにエリアセンサー無く使えるよう開発されているんですね。例えば、定時までは人間が作業し、定時以降の残業時間はロボットに同じ作業をさせる、といったことが可能になります。(当然、当ロボットの出力範囲の仕事内容になりますが)

待った無しの働き方改革が叫ばれる中、このような人の作業をロボットに置き換えるという考え方は非常に有効です。受注がいつまで続くかわからない製品のラインをロボットで全自動するわけにはいきませんが、ロボットなら作業を覚えさせれば、あらゆる職場で使えます。まさに人に変わる作業者としての位置づけです。

人型ロボット、課題は販売価格

ちなみにカワダロボティクス製NEXTAGEは導入までおよそ1千万/1体かかるとのこと。この1千万円、「はいそうですか」と出せる金額では無いですよね。これから、競合メーカーとの価格競争および、コストダウンの研究がなされ、価格が落ちてくるでしょう。

このような人型ロボットが実売500万円程度で手に入るようになると、中小企業にも手を出しやすくなります。減価償却の目途が付きやすいため、一気に導入企業が増えるでしょう。それほどまでに製造業の人手不足は深刻です。

また、ロボットがモノ作りに活かせる!と頭では理解していても、実際に自分の職場に入れてみようという先見の明のある経営者もまだまだ少ない状況です。よほど最先端のモノ作りに理解があり、勉強熱心な経営者であれば別ですが。

近い未来、職場の同僚がロボットという時代は確実に来ます。

さいごに

ロボット等の先進技術のセミナーに参加すると、日本の製造業が変わろうとしていることがよくわかります。ただ、ロボットや技術を提供するメーカーは多々あれど、それを学んで吸収しようという中小企業はまだ少ない印象です。

日本の製造業の体質でしょうか。なんでもかんでも人でやろうとしてしまうんですよね。また、デジタル化・ロボット化が仕事を奪うと考えている人も多く、末端の製造業では、いまいちデジタル化が進んでいません。

デジタル化を推進するメーカーと、その価値にいち早く気づくことができる企業が増えることを願ってやみません。

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中小企業エンジニアです。35歳で急遽プログラミングを覚えることになり、PythonやJavaScriptなどをゆっくりマイペースに覚えています。先端スキルには疎いですが、楽しくコーディングしてます♪最近の興味は【WEB開発】です

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