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【経営者必読!】製造業におけるIoTエンジニアの育て方【技術者】

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製造業において、IoTエンジニアの育成は大きな課題の一つとなっています。IoTのツールやソリューションは、外部ベンダーの商品をそのまま導入してしまえば、「とりあえずのIoT化」は進みます。

しかし、それでは自社に技術が残りません。IoTノウハウは蓄積すればビジネスチャンスにつながる例もあり、内製化がIoT化成功のカギともいわれています。製造業では、いかにして社内にIoTエンジニアを育てれば良いのでしょうか?

製造業におけるIoTエンジニアの育て方

IoTエンジニアの育て方

  • 経営者主導の「雰囲気」づくり
  • 社内人材の人選
  • 圧倒的な学習環境の提供

技術部門が無かった会社で、いきなりIT担当者に選ばれた私の経験から述べます。製造業、とくに中小企業でのIoTエンジニアの育て方は、上記のステップが大切です。順番が入れ替わっても上手くいかないでしょう。担当者を決めて「とにかくIoTをやるから、勉強してくれ」といった指示だけ出すのは最悪のシナリオです。結果を見なくても失敗が想像できます。

経営者主導の「雰囲気」づくり

IoTをやるからには、社内の一部だけデジタル化に理解を示していてもだめです。会社一丸となって生産性を上げるためにデジタル化に取り組むぞ!という意思疎通が必要です。経営者がいちばんアツくなければ、製造業のIoT化は挫折するでしょう。

IoTに限らず、製造業においてはAI化、ロボット化といった流れがブームになっています。これは一過性のものではなく「取り入れなければ会社経営が立ち行かなくなるもの」という認識で危機感を抱いてください。

危機感を社員にプレッシャーとして与えるのではなく、チャンスととらえ、「失敗してもいいからとにかくやってみろ」「たとえ失敗しても学んだ技術は残る」「いづれ役に立つ時が必ず来る」そんな雰囲気と声掛けが一番大切です。社員のやる気を引き出すのも経営者の務めですよね。

会社に「チャレンジする風土」が生まれればIoTは半分成功したようなものです。あとは、技術者向きの作業者の人選と、継続して学習できる環境を整えれば良いのです。

社内人材の人選

IoTエンジニアは引く手あまたで、今から採用しようと考えても大手IT企業には勝てないでしょう。となると、今いる従業員をIoTエンジニアとして育てるしかありません。

実際にIoTなどほとんどわからずに、社員を育て大きな成果を得た企業もあり、IoTエンジニアの育成は無理ではないことがわかります。

IoTエンジニアと一口に言っても、その技術の範囲は広く、IT全般のスキルが必要になります。もし自社でIoTデバイスの設計から取り組むとなると、非常に大きなプロジェクトになりますので、必要な技術の幅も広いものとなります。いち担当者ではカバーしきれないことも出てくるでしょう。「誰に何を勉強させるのか」その人選は非常に重要になってきます。

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IoTエンジニアの仕事とは、どんなことか理解したうえで、少しでもIT向きの人選をしましょう。やはり人間は、興味の無い事には情熱は傾けられません。業務命令としていやいやIoTに取り組むのか、それとも興味範囲の中で楽しく勉強・仕事に取り組むかは成果のスピードと品質に影響します。

「誰を選ぶか」

「誰がIT担当に向いているのか」。社員の性格や知識、興味など、経営者のあなたが、日頃からいかに社員を見ているかが問われる場面です。もちろん社員の気持ちも大切です。PCが得意でも仕事でやりたいかは別になります。社員の気持ちを動かせるほどのアツい思いが無ければ、IoTはただのパフォーマンスになってしまいます。

圧倒的な学習環境の提供

私の場合、学習環境には非常に恵まれていました。経営者がデジタル化に熱心で、IoTやAI、ロボット等のセミナーを積極的に見つけてきては情報提供してくれました。

そのおかげで「会社から派遣されてセミナー等に行ける」環境があり、随分と気持ち的に楽でした。背中を押されて勉強するのと、会社ではIT以外の業務をさせられて、家で独習するのとでは意欲が違います。

また、IoTを推進するのならば、IoTシステムの構築や学習に専念できる環境も必要です。IT担当者に様々な業務を兼任させ、片手間に進めていては失敗するのがIoTです。やはり専任でやること(学ぶこと)を決め、しっかり結果を出していく方向性付けが大切だと感じます。

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IoTに必要なスキルの学習は、各種講習でもできますし、プログラミングにおいてはオンラインで学ぶこともできます。IoTでよく使われるプログラミング言語はPythonです。Pythonでは、「IoTデバイスの組み込みプログラム」、「IoTで取得したデータの分析プログラム」、そして「分析結果をWebに表示するプログラム」など、ひとつの言語で多岐にわたるプログラムが作成できます。

Pythonは、2019年において一番人気のプログラミング言語です。学習コストも低いため、私のように30歳超えてからの習得も可能です。社内で学習する言語を合わせて意思統一をしてください。「俺はこの言語」「僕はこっちの言語」となると、管理もメンテナンスも大変になります。

IoTスキルの確認には検定を利用

IoTに関する技術スキルは多岐にわたるため、非常に測りづらい状況にあります。特に国が定める認定制度も無く、学習の結果、どれほどのスキルが付いたのかわかりづらいのです。

ただ、IoTはこれから間違いなく伸びていく分野であり、IoTエンジニアの需要はうなぎのぼりです。そのため、IoTにまつわる検定がいくつか存在します。会社の中でIoTエンジニアのスキルマップ作成に困ったら、こういった検定を利用し、担当者のモチベーション維持につなげてください。

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IT人材の育成には補助金も利用できますので、「お金をなるべくかけずに、しかし、先進技術を学ぶ環境」を模索してください。

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まとめ

日本の製造業は、経営判断が遅いといわれます。新しいことに挑戦する風土が無いためです。しかし、第4次産業革命といわれるデジタル革命の今チャレンジしなくて、いつチャレンジするのでしょうか。

あなたの会社の社員は、新しいことにチャレンジするチャンスを待っています。社員をよく観察し、適材を見出してください。経営者のアツい思いを受け取ってくれる従業員が必ず居るはずです。

世のITエンジニアは高給取りです。しかし、社内で育てる場合は「やりがい」を提供できるため、ITエンジニアだから給料をぐっと上げるといった対応を取らなくても、従業員に納得して働いてもらうことができます。経営者の役目のひとつは、「部下の働きやすい環境を作る」ということを忘れずに社内改革を始めてください。

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中小企業エンジニアです。35歳で急遽プログラミングを覚えることになり、PythonやJavaScriptなどをゆっくりマイペースに覚えています。先端スキルには疎いですが、楽しくコーディングしてます♪最近の興味は【WEB開発】です

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