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【製造業】あなたの会社のIoT化が進まない理由と対策【技術者の視点】

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製造業のIoT化がブームである一方、全くIoT化はもとよりデジタル化が進まない企業も多くあります。「日本の製造業にIoT化は無理だ」などという声も聞こえてきますが、その理由はどこにあるのでしょうか。

製造業のいち技術者として働く私の視点から、原因と対策を考えてみます。

一部の製造業でIoT化・デジタル化が進まない理由

製造業IoTが進まない理由

  • 経営層の勉強不足
  • 根強い職人気質
  • 会社全体の危機感の無さ
  • IT人材不足

製造業におけるIoT化・デジタル化は一過性のブームではありません。取り組まなければならない問題です。「なんだかわからない」と言っていては、いざ周りが効果を出し始めた時に手を出しても手遅れとなります。下記に、IoT化・デジタル化が遅れている製造業にありがちな課題を抽出しました。

経営層の勉強不足

IoT化・デジタル化が進まない一番の理由は「経営層の勉強不足です」。勉強不足は理解不足を呼び、判断を鈍らせます。そうでなくとも日本の製造業は経営判断が遅いと言われ、リスクをとらない体質があります。従業員の雇用を考えるとリスクなど取りたくないのは当然ですが、「挑戦無くして成長なし」です。社員は挑戦したがっているのではないでしょうか?

とにかく世の流れ(IoT化・デジタル化)に敏感になり、率先して勉強・牽引していくリーダーがIoTで大きな成果を出しています。製造業で働くいち社員としては、経営者には成功例をよく観察してほしいと感じています。

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根強い職人気質

「デジタル化によって、今ある仕事の40%が10年以内に無くなる」。数年前にそんな衝撃的なフレーズが踊りました。実際にほとんどの職種でAIやロボットが導入され、人が担う部分が減ってくるでしょう。40%の仕事がロボット等に代替されるというのも、あながち間違った見方では無いように感じます。

しかし、仕事が奪われるという部分にばかりフォーカスし、デジタル化に対立してしまう人たちがいます。

「IoT化・デジタル化は人の仕事をサポートし、楽にするもの」という意識を、経営トップが熱心に何度も語らなければ受け入れられません。ここでもやはりトップの勉強不足が、デジタル化の遅れを招いています。知らないでいると損をするどころか、経営が傾く時代に突入していることを強く意識していただきたいです。

会社全体の危機感の無さ

危機感の無さは伝染します。グループ企業でも親会社でもデジタル化が進んでいなければ、率先して実行する子会社はありません。その地域産業全体的にIo先進技術に対して鈍感になります。

IoT化・デジタル化は「作業にパソコンを導入した」などというパフォーマンスのために行うものではありません。仕事の問題点を可視化し、改善ポイントを見つけ出すツールであり、日々の繰り返し作業を自動化するツールです。

「作業が楽になり、同じ時間での生産量も上がる、生産性向上のためのIoT化・デジタル化」という認識を、会社全体・地域全体で持ってください。そのために何をすべきか、考える時間を作ってください。

IT人材不足

IT人材の不足は深刻です。2020年までに30万人不足するといわれているIT人材。本当に30万人程度の不足で済むのかいささか疑問です。

製造業(特に中小企業)においては、IoT化・デジタル化を内製することがカギになります。ITベンダーのソリューションをそのまま入れてしまっては、自社に技術が残らず、莫大な費用がかかります。

「人材が来ない、見つからない」ならばどうすれば良いのか、真剣に考えたことがあるのでしょうか?

【対策】製造業でのIoT化・デジタル化の進め方

「製造業のIoT化・デジタル化が進まない理由」から考察すると、見えてくる対策(進め方)は下記2点です。この2つを両輪の歯車として実施することで、会社は必ず変わります。

1.経営者自身がいちばんのIT推進者となる

2.社内にIT人材を育てる

この順番が入れ替わってはいけません。トップが一番アツく無ければIT担当者は働きにくいですし、他の社員の理解も得られません。どちらも簡単な事ではありませんが、IT関して学べる機会は非常に多くなっています。

ITに関するセミナー・講習会はどんな地域でも開催されています。また、スマート工場EXPOなどの超大型展示会も毎月のように開催しています。社員をそういった機会に参加させるだけでなく、経営者自身が学ぶ姿勢を見せて、率先してITに取り組む社風を作ることができれば、社内のIoT化・デジタル化は半分成功したようなものです。

そうやって成功した製造会社社長の著がこちらです。

IoTなど何もわからないところからスタートし、IoTシステムを内製、そしてビジネスにまで結び付けたサクセストーリーです。この本からわかるのは、社長がいかに「危機感をもって、IoTに前向きに取り組んだか」という姿勢です。

姿勢を見習うことは、今からでもできます。「IoTは外の話」と決めつけず、飛び込んでみる覚悟を持ってください。内製すれば、たとえ失敗してもほとんど無傷ですし、技術は確実に残ります。

今取り組まなければ「働き方改革」はできない

政府主導の「働き方改革」で製造業に求められているのは「生産性の向上」です。

生産性が上がれば、人は少ない時間でこれまで同様・これまで以上の生産が可能になり、生き方の幅も広がります。経営側も、少ない時間で生産量があがれば、社員の給料をあげることもできるでしょう。福利厚生に回すことも出来ます。生産性が上がって悪いことは一つもないのですね。

生産性を上げるために重要視されているのがIoTなどのデジタル化です。企業がデジタル化を取り入れるための援助はたくさんあります。「ものづくり補助金」や「IT導入補助金」など。

設備の導入や人材育成に回す資金が無い場合などは、補助金を上手に使い、「今」IoTをスタートしなければならないタイミングが来ています。決断が会社の未来を決める、ターニングポイントが来ていると考えて間違いないでしょう。

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まとめ

製造業IoT化まとめ

  • 経営者がデジタル化に前向きでない企業に未来はない
  • 勉強しない経営層ではデジタル化は進まない
  • 製造業ではITエンジニアをいかに育てるかがカギ
  • 取り組みを始めるのは今日から!

よく調べもせず、「IoT化・デジタル化はお金がかかる」と結論付けてしまう経営者が多く、デジタル化へのスタートが出遅れています。他企業の様子を見ている間に、やっている会社はどんどん差をつけています。

少子高齢化による、労働人口の減少は待った無しです。製造業のデジタル化も待った無し。他に生産性を構造させる手立てはありません。日本の得意な「改善」をスピードアップさせるためのツールとして、IoT化・デジタル化を今から始めてください。

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中小企業エンジニアです。35歳で急遽プログラミングを覚えることになり、PythonやJavaScriptなどをゆっくりマイペースに覚えています。先端スキルには疎いですが、楽しくコーディングしてます♪最近の興味は【WEB開発】です

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