製造業でのIoTメリットは何か ぼんやり取り組んでは危険である

今、中小の製造業では「猫も杓子もIoT」状態です。IoTという言葉だけが先行し、なんだかわからないけどIoTを取り入れなければ、会社存亡の危機のようなイメージでおられる経営者も多い様子。

しかし、日本の中小製造業において、IoTを取り入れずとも改善できる現場は多いことも事実です。”IoTを取り入れるメリットは何か” この部分で見切り発車せずに、確実に成果を出す手順を考えてみました。

目次

製造業でのIoTを取り入れるメリットは何か

IoTを取り入れることのメリットを考える前に、IoTとは一体何かを理解する必要があります。この部分の理解をおろそかにすると、ただ「モノにセンサーを取り付けてデータを取得し、可視化できる」程度の認識となってしまい、社内のIoT化は失敗します。

製造業におけるIoTとは

IoTは「Internet of Things」の略で、モノのインターネットと呼ばれるように、これまではインターネットに接続されていなかったモノが接続されることを意味します。

引用:ニフクラ

IoTは製造業だけの言葉ではありません。身の回りにあるあらゆるものをネットワークに繋ぎ、センサーからモノの状態を取得するシステムのことです。製造業だからといって工作機械などの現場装置をIoT化することだけを考えていては、IoTの本当のメリットは出し切れません。

会社全体でIoTを考えた時に、モノがネットワークにつながるとどんなメリットがあるか下記にまとめました。

[st-midasibox title=”機械・装置の状態把握” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

機械・装置というモノにセンサーを取り付けることで、その機械がどんな状態にあるのかをリアルタイムに知ることができます。状態といっても様々で、たとえば「何時に電源が入った」「今の生産台数は何台」「停止時間」など、あらゆる機械の挙動をデータとして取得することができます。このデータを蓄積することで稼働率を算出し、稼働率アップの改善に入るのがIoT利用の一つの流れです。

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[st-midasibox title=”予知保全・予防保全” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

工作機等のモータの異音や普段と違う電流量などを監視することで、機械の故障を事前に察知し、不意の故障を迎える前に部品交換するという考え方です。予知保全に関しては、まだまだ業界の理解が進んでいない部分ですが、大型装置が故障で何日も止まってしまい生産ラインが動かないという想像もしたくないケースを、回避できる可能性があります。

予知保全で、機械の「普段と違う」を拾い上げるには、蓄積されたデータが必要です。3カ月なのか、1年なのか、、、機械のデータを取り続け、そのデータの平均から「普段と違う音」であったり「普段と違う電流値」を検知するのです。仕組み作りに時間がかかることをかんがえると、いかに早く取り組みを始めるかがカギになりますね。

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[st-midasibox title=”作業環境改善” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

IoTで取得できるデータは、相手が機械だけではありません。職場の環境に対してもセンシングできます。たとえば、職場の温湿度管理。温度や湿度といった情報をIoTデバイスで監視し、一定の温度や湿度に達したらエアコンや加湿器を入れる等の自動化ができます。当然エアコン側にもIoTに対応する機能がなければ実現できませんが、社の冷暖房を買い替える際には検討すべき機能です。

卓上の加湿器くらいなら自作でIoT化(電源ON/OFFの自動化)ができます。電子部品などの静電対策要求は年々厳しくなっています。人間に管理させるより、IoTで自動化してしまった方が、確実に対策出来ます。

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[st-midasibox title=”在庫管理の自動化” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

あなたの会社でも「あと〇個になったら注文する」ような買い方の部品はありませんか?この、あと〇個というのがクセもので、注文忘れがたびたび起こっているかと思います。人間ゆえのミスですね。これはシステムを組めばIoTで発注まで自動化できます。重さを計測できるセンサーで、「あと〇個になった」を検知し、自動で発注書をプリントしたり、webで自動で注文することも可能です。

システム化してしまえば、発注ミスも、余分な買い物もなくなり、その業務に関わる工数が減りますよね。まさに工数削減です。こういった小さな積み重ねが大きな成果を生んでいくのですね。

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[st-midasibox title=”IoTシステムの外販” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]

社内でIoTシステムを内製している会社の最大のメリットは、自社のIoTシステムを商品化して外販できることです。製品を製造して付加価値を付ける側から、価値を生み出す側への転換ですね。

自分の会社で困っていることは、大抵他の製造業でも同じように困っています。ここに商機を見出して、困りごとを解決するIoTシステムを提案・販売していくのです。商品化まで行かなくとも、自社で取り組んだIoTスキルは大きな武器です。他社の困りごとを一緒に解決するようなコンサルティング業を行っても引き合いがあるはずです。生産受注が不安定な昨今、ただモノ作りをしているだけでなく、価値を作り出すことにいち早く着目した会社が生き残るとされています。

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製造業IoTのメリットを理解したあとの動き

製造業におけるIoT化には様々なメリット・可能性がおおいにあることが分かって頂けたでしょうか。さて、このあとあなたの会社ではどのような動きを取れるでしょうか。「うん、メリットはわかった。考えてみよう」では、おそらく乗り遅れるでしょう。

[st-point fontsize=”” fontweight=”bold” bordercolor=””]とにかく始める事。できるだけ内製で取り組むこと[/st-point]

改善はスピード感が命です。製造業のIoT化は既に、他社の様子を伺っている状況ではありません。各地でのIoTセミナーや展示会も盛況です。まずは最新のモノ作りがどうなっているのか、IoTはどうやって取り組むのかの学習を始めましょう。IoT専門部署を立ち上げるくらいの価値はあります。

IoTを内製で取り組むには、とにかく勉強が必要です。外部のIoTソリューションの会社に丸投げしてしまっては、導入コストもメンテナンスコストもかかります。中小企業のIoTは内製化が成功のカギです。

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さいごに

IoTというと” インターネットに接続しなくてはならない ”と考えてしまいがちです。しかしながら、必ずしもインターネットに接続しなくてはIoTは実現できます。たとえば、出張先でも機械の稼働状況を確認したいといった場合にはインターネット接続が必要です。ですが、遠隔地から情報を知る必要が無かったり、センサーデータからインターネットの情報にアクセスする必要がない場合インターネットは必要ありません。社内ネットワークのみで十分です。

インターネットがからんでくると、セキュリティの面でのリスクも増えます。必要に応じてインターネット接続を考え、現状必要なネットワークにまとめることも、コストを抑え、大きすぎないシステムを組む秘訣です。

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