子守代わりにスマホを子供に持たせる親が問題視されていますが、子育て世代の僕に言わせてもらうと、「スマホ等のデジタルガジェットは本当に助かる!」の一言です。
我が家ではスマホを渡しっきりにすることはありませんが、親の手が離せない時などは、Amazonビデオを見せています。このことが後の子供にどんな影響があるのか、、、考える余裕が無いのが現状です。
ですが、子供の性格に変化が出てきたことをキッカケに、いろいろ考え直しているところです。
Primeビデオをきっかけに子供がキレやすくなった
僕はAmazonのサービスが好きで、Prime会員でEchoなどのAIスピーカーも自宅にあります。2年ほど前からFireTVといった動画デバイスも入れ、割とテクノロジーに囲まれた生活を楽しんでいました。
FireTVはYoutubeやPrimeビデオで子供向けの番組が多数見れ、しかもリモコン無しで、Echo(AIピーカー)に話しかけるだけで操作ができます。子供が、自身でその操作ができるようになってきたころから、キレやすくなったと記憶しています。
テレビがやめられない
YoutubeやPrimeビデオの動画数は無尽蔵にあります。子供が興味を持ちそうな番組がとめどなく再生できる環境です。
この状態で、「ごはんだよ~」「着替えだよ~」と促しても、テレビを止めることができません。こちらが勝手に止めようものなら、これまで見たこともない形相でブチ切れるようになりました。まだ4歳の子供が、です。
普通の地デジの一般番組だったら30分で終わっていたかもしれませんが、ネットのサービスは、いくらでも・無料で・何度も見ることができます。これが影響しているようです。子供も次へ次へと見れるのがわかっているので、やめることができない性格になりつつあります。
「Amazonのせい」ではなく、テクノロジーの活かし方の間違い
- 声で操作できる
- いつでも見たいものが見れる
というAmazonのサービスは、嫌悪するものではなく、本来ありがたいサービスです。しかし、その活かし方を間違うと、我が家のように子供にストレスを植え付けてしまうことになり、それが親の僕らのストレスになります。テクノロジーは人をハッピーにさせるものですが、今の現状、どうもハッピーとは遠いところにいます。
子供にスマホを渡す親を責める風潮がありますが、スマホを渡して時間を作らなければならないほどせわしい現代を変えていくべきです。もっと子育てに密着・集中できる環境に。
失敗にはしたくないので反省を活かしたが・・・
僕はまだ子育てに失敗したとは思っていません。
しかし、今抱える問題はちょっと根が深いと感じています。
子どもからFireTVを取り上げることは簡単ですが、それでは問題の解決になりません。取り上げられた子供たちは何をして遊ぶのでしょう。小さな子供たちをだれが子守するのでしょうか。
この問題の本質的な解決策は「親の働き方を変えること」しかないと思っています。
適正にテレビを見させる方法を考える
テレビを見てもいいのですが、「やめられない」「ずっと見続ける」のが問題。もっと親が子供に関わる時間を増やすしかありません。
子どもとのスキンシップを増やすには、子どもと遊ぶ時間を増やす=働く時間を減らす ということになります。しかし、現実的ではないですね。周りにも子供の成長に合わせて働く時間を調整しているビジネスマンは一人もいません。
しかし、そういう人生のステージに合った働き方ができない現状が、子供にスマホを持たせ、育児に対して間違ったテクノロジーの使い方をさせてしまっているのではないでしょうか。
子どもは、与えられた環境の中でしか生きていけません。与えられたもののなかで、より興味が持てるモノに飛びつくのは当たり前。感覚で生きているのですから。
3歳近辺は、子供の成長において一番大切な時期。この時期に親が傍にいられない働き方が続いているうちは「少子化」は止まらないでしょうね。
企業で働くうちは、子供との時間は犠牲になる
企業にいる限り、このような働き方から抜け出せないことが、絶望を感じさせます。
解決策はやはり、「独立・フリーランス」といった組織からの脱却ということになるのでしょうか。それはそれでハードルが高い方法ですね。やる価値はありそうですが。
小泉進次郎大臣が育休を取ったことが叩かれていますが、国のトップにいる人たちが率先して育休・産休・有休を取り、「休暇を取るのが当たり前」といった風潮を生み出してほしいです。制度があるだけでは、取ることが難しいのが現状なのですから。
せやろがいおじさんも言ってますね。
家族や自分のために働いているのに、現状の働き方は自分の人生を吸い取られているような感覚になります。
世の中が変わるのを待ってられない
世の中の風潮が「休暇取って当たり前」になる頃には、我が家の子育ては終わっているでしょう。”ちゃんと子供と接してあげられなかった”という思いを抱えて生きていくのは嫌です。
今すぐできることは無いのだろうか、、、と考えた時にひとつだけ思いつくことがありました。それは
子供の興味を変えてあげること
若年からスマホ等を見続けることには脳の成長を妨げたり斜視になるリスクがあるとされています。適正な時間テレビをみさせつつ、できるだけリスクが少ない遊びが続けられるよう、興味を変えてあげられたら、親の手も離れやすいのかなと思います。
ブロック遊びやお絵かき、子供同士で相撲や追いかけっこなどの「昔ながら」の遊びに興じる時間を増やすことが、安心した育児につながるのでは、、、と。
そしてテクノロジーとの共存バランスも絶妙になってくるのではないでしょうか。世の中が変わることが本質ではありますが、個人レベルでもできることはありそうですね^^
さいごに
子どもと遊んであげたい、でも心のゆとりも時間のゆとりもない。そんなジレンマを子育て世代の誰もが抱えているはずです。
日本人は子育てに関わりすぎだと言われますが、子どものかわいい時期が一瞬であることを考えると、できるだけたくさんの時間を共有したいと考えるのが普通だと思います。
その普通が許される社会、できるだけ早く実現してほしいいですね。でなければ、自分の子供にも同じ思いをさせることになるのですから。
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