職業上、やむにやまれぬ事情があって始めたプログラミング。PCは好きだったが、プログラミングとは縁のない人生を歩んできた。アプリは使うものであって作るものではなかった。
VBAから始まった私のプログラミング道。最初はネット上に転がっているサンプルコードを貼り付けるだけだった。プログラミングとは言えないレベル。会社には今でこそ優秀なエンジニアが揃っているが、当時は開発部も無く、だれかが片手間にネットインフラもセキュリティもアプリ開発もやるような状態。当然だれもが独学のエセエンジニアだった。
プログラミングが楽しい。これだけが挫折しないモチベーション
そんな流れで、配属先の事情でExcel業務を自動化することになった。そこからが私のプログラミング人生の始まり。コードの意味も書き方もエディターの使い方もわからないまま進んできた。
それでも、何かが自動で動く様は本当に楽しい。そう、楽しいからプログラミングが続いている。
同僚には、プログラミングができるものの「すごく辛そうにコードを書く」連中がいる。私にはわからない苦労があるのだろうな。私のプログラミング力は素人レベルで、とても大規模なアプリが開発できる実力がない。プログラマーとして当てにされていない。そんな状況が返ってプログラミングを楽しいレベルに留めているのかもしれない。
よく、「そのことが自分に向いているかどうかは、”お金がもらえなくてもそれをやるか?”で答えが出る」と言われている。プログラミングなら、たとえ会社から給料がもらえなくても、独学で勉強するか?ということになると思う。
プログラミングなどのITエンジニアは今後数十万人レベルで不足すると言われている人材難の職種。たとえ、今はお金がもらえなくとも必ず世の中から必要とされる技術だ。といった建前がなくとも、プログラミングは単にカッコイイ。そう、プログラマーってかっこいいじゃん!!
憧れでプログラミングを学んでいる部分も大きい。だからプログラミングを学習している自分に酔っている。新しい教材を購入しては悦に入っている。朝四時に起きてプログラミング学習をすることがまったく苦にならない。
だけど挫折の種はそこら中に転がっている
- プログラミングすると頭が痛くなる
- DB設計がまったく理解できない
- ロジックが組めない
- オブジェクト指向が未だに不理解
- 変数名の付け方で長時間悩む
など。悩んでいる時間の方が多い。
「好き」とプログラマーになれるかは別の話
これはなんにでも当てはまる話だけど、好きだからといってお金を頂ける、食っていけるレベルになるかは別の話。ただ、プログラミングは身体的な優位性でできるできないが決まるものではないため、「誰にでもできる可能性」は大いに秘めていると思う。
そうはいっても、私には自分がプログラミングだけで食っていく未来は想像できない。想像できない未来はたぶん実現しないだろう。なにせプログラミングし出すと頭が痛くなる。これは眼精疲労からくるのか、それとも本当は頭を使う仕事が向いていないのか・・・。いずれにしても仕事の時間のうち半分は体を動かしていないと気が変になりそうだ。
正直なところ、プログラマーはプログラミングに向いていなくても慣れると思う。プログラムは構文などの基礎知識と、機能を論理的に組み立てるプログラミング思考ができれば組めるからだ。ただ、その組み立てができる=プログラマーとして生きていくことに向いている とは別の話。好きならば向いているとも限らない。
好きならむしろプログラマーという職種につかず、自由に趣味の範囲でプログラムを書いた方が幸せになれるケースも多々あると思う。
よく、
いちばん好きなことは趣味で
2番目に好きなことを仕事にすると幸せになれる。
なんて言うしね。これは事実だとも思うし、それはそれで寂しいなとも思う。2番目に好きなことが無い人だっているじゃん。
いつまでプログラミングを好きでいられるかな
より速く、よりキレイにコードを書きたいし、複雑なテーブル設計もできるようになりたい。自分のソースコードに自信を持ちたい。
しかし、プログラミングは底の見えないブラックホールのような世界。強強エンジニアにいつケチョンケチョンにされるかわからないし、自分の限界が見えてくるかもわからない。
いつまでプログラミングを楽しい!・好き!!と思えるかが不安だ。「餅は餅屋、こんな難しいことできるひとに頼んだ方がマシ」となってしまうと、学習を辞めてしまうだろう。そんなことになってしまえば、「何か技術をつけたい!」という気持ちに火を付け、ひたすら学習してきたこの数年間を捨ててしまうような気がして寂しい。
そうならない秘訣とはなにか。
長年楽しくプログラミングしてるエンジニアの方に聞いてみたいな。
そうだ、エンジニアの生の声を聴いてみたい。実際にそれで飯を食っている方々の生の声を。「エンジニアはやめときなよ」っていわれるのか「エンジニアこそ世の中に貢献できる仕事だよ」と返ってくるか、考えるだけでも楽しそうだ。
目下の悩みは「作りたいものが無い」こと
これは、プログラミングを学ぶうえで致命的かもしれない。アイデアはあるけど、始める意欲が無い。というより、どんな技術や言語を学べばそれが達成できるのか皆目わからない。ゴールが設定できない状態だ。
ポートフォリオサイトなどを作って自分をアピールする素材でも作ればいいのかもしれないが、今のところ転職の予定もない。
私はWebサイトが作りたいのか、Webアプリが作りたのか、デスクトップアプリなのか、それとも画像判定システムなのか、IoTなのか。いろいろ手を出してみたもののいまいちどれもピンとこない。
このままだと、プログラミングと「業務に必要だから覚えました」程度の関わりとなり、楽しさがいつしか消えてしまいそう。どうしたら「やりがい」と共にプログラミングを学習して行けるんだろう?
さいごに
プログラミング学習を正式に始めて2年経ったので、今の思いを吐き出してみました。
この内容を数年後に見返して「あんなに好き好き言ってたのに別れたのかよ」なんてことにならないよう、エンジニアの端くれくらいにはなっていたいな。
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