私は35歳から仕事の関係でPythonプログラミングを始めました。製造業という職種柄、IoT化、AI化、ロボット化といったワードが飛び交う中でのかなり遅いスタートです。
35歳にしてPythonがスラスラ書ける!とまでは言えませんが、なんとか業務で必要なデスクトップアプリを製作できるようになりました。自分で取り組んで感じたのは「誰でも出来ることではない・適性が確実に存在する」ということです。私が感じたプログラミングの適性をお話しします。
30歳超えてプログラミングに挑戦する人の適性
「50の手習い」という言葉があります。” 新しいことを覚えるのに年齢は関係ない ”という意味です。遅咲きエンジニアには勇気づけられる言葉ですね。この言葉どおりであれば、やる気さえあれば年齢関係なくプログラミングを覚えることが出来そうです。しかしながら私が感じたプログラミングの向き・不向きは年齢以外のところにありそうです。以下にまとめました。
プログラミング 向いていない人
- 独習する時間が取れない
- パソコンアレルギーがある
- わからないことを追求することが億劫
- 人に聞けない
30歳超えて家庭を持っているような方は、新しいことに割いている時間がありません。プログラミングは独習時間がまとまって取れないといつまでたっても覚えられません。想像以上に時間を要するのがプログラミングです。会社で出来る範囲で覚えようとすれば必ず失敗するでしょう。プログラミングが好きか嫌いか以前に、独習する時間が取れるか(時間を取る覚悟があるか)は最重要です。
私は1歳児、3歳児の子育て中ですが、「朝活」を取り入れることでなんとかプログラミング学習の時間を確保しました。
[st-card id=113 label=”おすすめ” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]
そもそも自分にはプログラミングなどは無理だというパソコンアレルギーがある場合にも、プログラミングは厳しいでしょう。まず「出来ない」というマインドを変える必要がありますが、30年以上生きてきて凝り固まった意識を仕事の為に変えられる人はそうそう居ません。思い込みの力はすごいですからね。出来ると思えばできるし、出来ないと思っていればいつまでも出来ません。時間をかけるだけ無駄というものです。
プログラミングは、トライ&エラーの繰り返しです。製造業の合言葉PDCAも繰り返しですよね。これがなかなかできない、忘れてしまう、面倒だと感じ、実際に放り出す人にはプログラミングは向いていません。分からないことを調べてはコードを書き、バグを修正する。この「プログラムが動かない時間」をいかに効率的に減らせるかに注力できない人には、プログラミングは無理でしょう。思い通りにならないのがプログラミングです。
また、わからないことを人に聞けない人は圧倒的に不利です。ネット上でも社内のわかる人にでも積極的に聞ける性格の人は、たとえパソコンが得意でなくとも伸びる可能性が大いにあります。ただ、自分でプログラムを書けるようになるには「自分で考える⇒わからないことは聞く」という流れは大切ですね。なんでも答えを先に聞いてしまうようでは成長しません。
社内の人に聞くのはどうも・・・という変なプライドがある人は、もうオンラインスクールを利用するしかないでしょう。授業料はかかりますが、講師に直接質問できるので解決も早いです。
プログラミング 向いている人
- 難しいことに挑戦するのが楽しい
- 多角的に学習できる
- 自分に投資できる
基本的には「向いていない人」の反対の性格の人です。プラス上記上げたような人は、バリバリ向いていますね。たとえパソコンが初めてでもプログラミングができるようになる可能性大です。
パソコンに慣れている=プログラミングに向いているというわけではありませんが、慣れている人はそれだけでコード入力やネットで検索するということに抵抗がありません。スタートダッシュがかかっているようなものです。
普段の生活の中で、「論理的に考える」ことはほとんどありません。人間は能動的に、わりと思い付きや感性で過ごしています。この考え方を論理的思考に転換しなくてはプログラムは書けるようになりません。大変難しく頭の痛くなる学習です。難しい事を壁だと思わずに、試練だと思って挑戦できる人には、プログラミングは大変向いている新しい学びだと思います。
中小企業では、ソフト設計~プログラミング~メンテナンスといった作業をひとりで担当することもあり得ます。自分しかわからないコードを書くのではなく、可読性やメンテナンス性を考慮したプログラミング・設計が必要です。プログラミングというスキルを多角的に学習していく必要があります。
プログラミング言語の使い方を覚えるだけでは業務で必要なアプリを製作することはできません。ソフトウェアの設計や、後のメンテナンスなど、あらゆることを想定しながら学習・製作しなくてはなりません。全体を俯瞰する能力は必須と言えるでしょう。
また、自分に投資できるかもプログラミングを学習する上で重要です。若くしてい10代からプログラムに触れているならまだしも、30歳越えてからプログラミングを覚えようとしているのです。本やセミナー、スクールを効果的に利用して、いかに効率よく学ぶかがカギになります。
仕事で使う技術だから、、、と自分に投資できないようでは、ネットで調べることに忙殺され疲弊するのみです。無料で情報を得ることに固執してしまうと、目的を見失いますので注意です。
確かにネット上にはあらゆる有益な情報があります。ただ、その情報にたどり着くまでにかかる時間を短くするために、書籍やスクールで学ぶという投資は絶対的に無駄になりません。時短こそが生産性を上げる最大要素だからです。
適性から外れたあなたはどうすればいいのか
「向いていない人」の項目がズバリ当てはまっているあなたは、どうするべきでしょうか?向いていないからと諦められる状況ならあきらめた方が無難です。苦しむのは目に見えていますからね。
しかし、パソコンに触れる前から逃げてしまっても良いのでしょうか?業務で仕方なくだとしても、チャレンジしてみることはできます。他人に向いていないと言われたからなんだ!!という気持ちがあれば、乗り越えられるかもしれません。しかも、上記で示している適性は、赤の他人が感じている感覚での適正です。あなたに当てはまるかどうかすら怪しいものです。
やってみて判断する
向いていないと言われながらも大成した著名人はたくさんいます。どうぞ持ち前のド根性で世間の評価をひっくり返してください。一般的な適性はある程度その通りになるものですが、それでも俺はやる!という熱い人の気持ちまでは計算されていません。
さいごに
プログラム、早く始めていればよかったな。
そんなことを考えている間に始めてしまう人は、成長も早いです。プログラミングは思考の時間も大切ですが、手を動かしコードを書いて学ぶ時間もものすごく大切です。適正はあるにせよ、やると決めたらすぐに始める!!しかも向いているなら尚更あとに伸ばす必要はありません。
私は35歳からプログラミングを始めて人生が変わると感じています。世の中がプログラムを、そしてプログラミング思考を欲しているのが手に取るようにわかるからです。今、まさに必要とされているスキルなんですね。年齢的には遅いですが、このタイミングでプログラミングを始められたことをチャンスと考えています。お互いにがんばりましょう!!
[st-card id=60 label=”おすすめ” name=”” bgcolor=”” color=”” readmore=”on”]
コメント